【金相場】27日のNY金相場は、米中対立の長期化を想定した買いが入り反発中心限月の12月限は1トロイオンス1551.80ドル(+14.60ドル)と、中心終値では年初来高値を抜いて、2013年4月相場以来およそ6年4ヵ月ぶりの高値で取引きを終了。トランプ大統領は先進7カ国首脳会議(G7サミット)後の記者会見で、中国に対してやや融和的な態度を示したが、中国に通商合意を強いる強引な戦術を改めるつもりがないことも明言。投資家の懸念は払拭されず、株安やドル売りが進む中、逃避需要として金を買う動きが高まり節目の1550ドルを突破した。その後、持ち高調整からやや上げ幅を縮小する場面もあったが、引き続き堅調地合いを維持し、そのまま高値圏で取引きを終えた。
国内の金相場は、一段高となったNY相場を映して上昇。買取ベースでは1gあたり5,597円(+47円)と、先日26日に記録した歴代高値を上抜いて、史上最高値を再更新しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
08/28 5597円 (+45円)
08/27 5552円 (-18円)
08/26 5570円 (+100円)
08/23 5470円 (-32円)
08/22 5502円 (-2円)
08/21 5504円 (+26円)
08/20 5478円 (-32円)
08/19 5510円 (+41円)
08/09 5469円 (-18円)
08/08 5487円 (+87円)
10日間の金相場平均価格:5,514円/g
【パラジウム相場】27日のNYパラジウム相場は、ドル安や他貴金属の堅調さが好感され上伸。中心限月の9月限は1トロイオンス1478.30ドル(+6.00ドル)と、買い優勢で取引きを終了。この日のパラジウムは、アジア、欧州株の上昇、金、銀が堅調に推移した事から、時間外取引より買いが先行し上伸した。また、外国為替市場ではドル売りが進んだ事で、割安感が意識された買いも入り、相場は一時1480ドル超まで値を伸ばす場面もあった。その後、米中対立の長期化は避けられないとの見方から、投資家心理が後退した事で上値を抑えられるも、引き続き金の上昇やドル安が支援材料となり、そのまま買い優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、引き続き堅調となったNY相場を映して上伸。買取では1gあたり5,378円(+10円)と、値を伸ばす展開となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
08/28 5,378円 (+10円)
08/27 5,368円 (+76円)
08/26 5,292円 (-140円)
08/23 5,432円 (+54円)
08/22 5,378円 (-49円)
08/21 5,427円 (+16円)
08/20 5,411円 (+103円)
08/19 5,308円 (+129円)
08/09 5,179円 (+6円)
08/08 5,173円 (-65円)
10日間のパラジウム相場平均価格:5,514円/g
13:10現在の金相場は1トロイオンス1538.55ドル、パラジウムは1480.70ドル、為替は1$105円87銭前後の値動きで推移しております。
GC キャストウェル M.C.の買取価格52,050円(+200円)、その他の12%金パラの買取り価格は51,850円(+200円)、開封品の金パラジウム買い取り価格が1141円(+6円)と、本日地金が揃って値を上げ堅調に推移した事から、金パラも値を上げ続伸。キャストウェルでは52,000円台に浮上し、7月31日相場以来およそ1ヵ月ぶりの高値となりました。
直近の金パラ(キャストウェル)相場推移
本日の地金は買取ベースで金5,597円(+45円)、パラジウム5,378円(+10円)、銀65.56円(+1.84円)、プラチナ3,170円(+35円)と、国内貴金属は堅調な動きとなったNY相場を映して軒並み上昇。金はドル安やリスク回避の高まりを受けNY相場が一段高に振れた事から、国内でもプラス圏に転じ反発。先日26日に記録した歴代高値を上抜いて、史上最高値を再更新したほか、銀も3日続伸と堅調地合いが継続し、昨年1月19日相場以来およそ1年7ヵ月ぶりの高値を更新。また、白金族のパラジウム・プラチナもそれぞれ値を伸ばし、プラチナは1日相場(約4週間)ぶりの高値となりました。
【27日】NY貴金属相場(中心限月終値)
金:1551.80ドル(+14.60ドル)
銀:1815.30セント(+51.20セント)
パラジウム:1478.30ドル(+6.00ドル)
プラチナ:868.20ドル(+10.40ドル)
18:10現在の金相場は1トロイオンス1534.65ドル、パラジウムは1478.90ドル、為替は1$105円88銭前後の値動きで推移しております。