【金相場】週明け14日のNY金相場は、米英でコロナワクチンの接種が始まり、世界経済の正常化観測が強まった事で利確売りが優り反落。中心限月の2月限は1トロイオンス1832.10ドル(-11.50ドル)と、マイナス圏に反転した取引きを終了。米製薬大手ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンの接種が14日に米国で始まった。ワクチン普及による早期の経済正常化への期待が高まり、投資家のリスク回避姿勢が後退する中で金相場の下押し要因となった。
 ただ、外国為替市場では、対ユーロでドル安が進行。ドル建てで取引される金商品に割安感が生じ相場の下値は限定的だったほか、翌日から開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、様子見ムードも広がり売り一巡後は小動きな展開となった。
国内の金相場は、リスクオフの流れを受けて週明けのNY相場が売りに反転した事を映し軟調に推移。買取ベースでは1gあたり6,669円(-33円)と、値を下げ4営業日続落となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》 
12/15  6,669円 (-33円) 
12/14  6,702円 (-21円) 
12/11  6,723円 (-8円) 
12/10  6,731円 (-98円) 
12/09  6,829円 (+20円) 
12/08  6,809円 (+90円) 
12/07  6,719円 (+13円) 
12/04  6,706円 (+2円) 
12/03  6,704円 (+71円) 
12/02  6,633円 (+117円) 
10日間の金相場平均価格:6,723円/g
【パラジウム相場】週明け14日のNYパラジウム相場は、ドル安要因やコロナワクチンの接種開始を背景に買われるも、株安や利確売りに押されマイナス圏へ。中心限月の3月限は1トロイオンス2318.90ドル(-14.20ドル)と、売り優勢で取引きを終了。この日のパラジウムは、外国為替でドル安が進んだ事を背景に時間外取引では買いが先行し上昇した。また、英・米で新型コロナワクチンの接種がスタートし、投資家のリスク回避姿勢が緩和した事も買い材料となり相場は一時2340ドル超まで上昇した。ただ、ワクチン接種による楽観とは裏腹に、米国での感染拡大には歯止めがかからず、ニューヨーク市は完全なロックダウンの可能性に備えるべきだとデブラシオ市長は提言した事や、超党派による経済対策案の詳細公表を控え、合意成立に弾みが付くのか警戒感が強かったのも意識され、結局マイナス圏に沈下して取引きを終えた。
国内のパラジウム相場は、売り優勢となった週明けのNY相場を映し続落。買取では1gあたり8,360円(-99円)と、マイナス圏での値動きとなりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》 
12/14  8459円 (-55円) 
12/11  8514円 (+231円) 
12/10  8283円 (-143円) 
12/09  8426円 (-28円) 
12/08  8454円 (-110円) 
12/07  8564円 (+84円) 
12/04  8481円 (-281円) 
12/03  8762円 (+22円) 
12/02  8740円 (+66円) 
12/01  8674円 (-104円) 
10日間のパラジウム相場平均価格:8,536円/g 
15:20現在の金相場は1トロイオンス1849.70ドル、パラジウムは2336.90ドル、為替は1$104円14銭前後の値動きで推移しております。