【金相場】4日のNY金相場は、米中貿易協議の進展期待を背景としたリスク選好ムードの高まりに圧迫され小反落。中心限月の2月限は1トロイオンス1480.20ドル(-4.20ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。米下院は3日、中国新疆ウイグル自治区のウイグル族への弾圧に対する対応強化を、米政府に求める法案を可決した。これを受け、中国は先に成立した香港人権法に続く内政干渉だとして強く反発。米中関係の冷え込みを懸念し、安全資産とされる金商品は4日未明にかけて堅調に推移していた。しかし、報道機関が米中貿易協議で争点となっている発動済み追加関税の撤回範囲をめぐり、両国の合意が近いとする関係筋の見方を伝えたことで流れは反転。上げ幅を縮小した金はマイナスサイドに反落する展開となった。一方、この日発表された米国経済指標は冴えない内容となったが、金を買う動きは限定的だった。
国内の金相場は、横ばい圏ながら小幅高に振れ上伸。買取ベースでは1gあたり5,631円(+6円)と、値を伸ばし、11月7日相場以来およそ1ヶ月ぶりの高値となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
12/05 5631円 (+6円)
12/04 5625円 (+29円)
12/03 5596円 (-27円)
12/02 5623円 (+25円)
11/29 5598円 (+4円)
11/28 5594円 (-3円)
11/27 5597円 (+28円)
11/26 5569円 (-8円)
11/25 5577円 (-3円)
11/22 5580円 (-26円)
10日間の金相場平均価格:5,599円/g
【パラジウム相場】4日のNYパラジウム相場は、米中貿易協議への楽観的ムードの高まりや、株高を背景に買いが進み急伸。中心限月の3月限は1トロイオンス1845.40ドル(+21.00ドル)と、2日に記録した歴代高値(1824.70ドル)を大幅に上抜いて、史上最高値を更新して取引きを終了。米中貿易協議を巡り、第1段階の合意が先送りされるとの懸念が和らぎ楽観ムードが広がる中、パラジウムも買いが先行し上昇した、また、米国株式市場が堅調に推移すると、パラジウムも買いが進み上げ幅を拡大。テクニカルな買いも巻き込み、日中取引き時間内で史上最高値を記録するなど価格水準を切り上げた。
国内のパラジウムは、一代高値を上抜いたNY相場を映して急伸。買取では1gあたり7,117円(+71円)と、3日に記録した歴代高値(7,062円)を大幅に上抜き、史上最高値を更新しました。需給バランスの観点から今年に入り急速に価格水準を切り上げているパラジウムは、本日時点で前人未踏の7,100円台を突破。金との現在の価格差では+1,486円(+20%)と、大きく上回る水準で推移しております。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
12/05 7117円 (+71円)
12/04 7046円 (-16円)
12/03 7062円 (+16円)
12/02 7046円 (-11円)
11/29 7057円 (+66円)
11/28 6891円 (+94円)
11/27 6897円 (+44円)
11/26 6853円 (+99円)
11/25 6754円 (+66円)
11/22 6688円 (-17円)
10日間のパラジウム相場平均価格:6,910円/g
12:30現在の金相場は1トロイオンス1479.55ドル、パラジウムは1846.80ドル、為替は1$108円85銭前後の値動きで推移しております。