【金相場】27日のNY金相場は、米中貿易協議の進展期待を背景としたリスク選好の流れが継続し反落。中心限月の2月限は1トロイオンス1460.80ドル(-6.60ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。トランプ米大統領は26日、中国との貿易協議「第1段階」の最終合意が近いとの認識を改めて表明。米中両国は25日に閣僚級の電話会談を行っており、成果文書への署名に向けた前進があったとの楽観ムードからリスクオン地合いが広がる中、米株式市場ではダウ工業株30種平均などの主要指数が相次いで史上最高値を更新。この日も高値圏での推移が続き、相対的に安全資産とされる金は相場を圧迫された。また、朝方発表された米経済指標に良好な内容が目立ったことも弱材料。2019年7~9月期の実質GDP(国内総生産)改定値から上方修正されたほか、10月の耐久財受注も2カ月ぶりにプラスに転換すると、外国為替市場ではドル高が進行。ドル建てで取引される金商品の割高感が意識され、結局この日はマイナス圏に反転して引けた。
国内の金相場は、横ばい圏ながら小幅に値を下げ小反落。買取ベースでは1gあたり5,594円(-3円)と、マイナス圏に転じました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
11/28 5594円 (-3円)
11/27 5597円 (+28円)
11/26 5569円 (-8円)
11/25 5577円 (-3円)
11/22 5580円 (-26円)
11/21 5606円 +1円)
11/20 5605円 (-5円)
11/19 5610円 (+4円)
11/18 5606円 (+9円)
11/15 5597円 (+1円)
10日間の金相場平均価格:5,594円/g
【パラジウム相場】27日のNYパラジウム相場は、米中協議期待や良好な米経済指標受けて急騰。中心限月の3月限は1トロイオンス1805.90ドル(+23.90ドル)と、4連日で2桁高を維持し、中心終値では先月30日に記録した歴代高値(1792.10ドル)を上抜き、史上最高値を更新して取引きを終了。なお、終値で大台の1800ドル台にのせるのも史上初。この日のパラジウムは急伸していた前日相場の流れを引き継ぎ、序盤より買いが先行し堅調に推移した。また、トランプ米大統領などの発言を受けて米中貿易協議が「第1段階」の合意に近づいているとの見方が強まっているほか、米国経済指標が良好な内容となった事などから、投資家が運用リスクを取りやすくなったため、パラジウムにも買いが殺到。年末に向けての需給バランスが意識された事や、米国株価が史上最高値を更新するなどリスクオン地合いが進む中、史上初となる1800ドルを突破し、パラジウムは価格水準を一気に切り上げる様相となった。
国内のパラジウムは、一代高値を更新したNY相場を受け急伸。買取では1gあたり6,991円(+94円)と、先月末31日に記録した歴代高値(6,947円)を上抜いて、史上最高値を更新しました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
11/28 6891円 (+94円)
11/27 6897円 (+44円)
11/26 6853円 (+99円)
11/25 6754円 (+66円)
11/22 6688円 (-17円)
11/21 6705円 (+28円)
11/20 6677円 (+82円)
11/19 6595円 (+50円)
11/18 6545円 (-77円)
11/15 6622円 (+88円)
10日間のパラジウム相場平均価格:6,733円/g
12:35現在の金相場は1トロイオンス1459.75ドル、パラジウムは1804.55ドル、為替は1$109円47銭前後の値動きで推移しております。