【金相場】26日のNY金相場は、米中貿易協議の行方に不透明感がくすぶる中、安値拾いの買いなどに支えられ反発。中心限月の12月限は1トロイオンス1460.30ドル(+3.40ドル)と、プラス圏に転じて取引きを終了。中国商務省はこの日、米中が閣僚級電話会談を行い、貿易協議の「第1段階の合意」をめぐり重要問題の解決で共通認識に達したと発表。今後は残る課題について意思疎通を続けると説明した。コンウェイ米大統領顧問も、対中合意が「非常に近い」と発言した。協議に一定の前進があった可能性もあるが、不透明感もくすぶり安全資産としての金が買われた。このほか、安値拾いの買いが入りやすかった事や、発表された米国経済指標(11月消費者信頼感指数・11月リッチモンド連銀製造業指数)が冴えない内容となった事で、ドル安進行による割安感が意識され、この日は買い優勢で取引きを終えた。
国内の金相場は、買い優勢に転じたNY相場を映し上昇。買取ベースでは1gあたり5,597円(+28円)と、4営業日ぶりに反発しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
11/27 5597円 (+28円)
11/26 5569円 (-8円)
11/25 5577円 (-3円)
11/22 5580円 (-26円)
11/21 5606円 +1円)
11/20 5605円 (-5円)
11/19 5610円 (+4円)
11/18 5606円 (+9円)
11/15 5597円 (+1円)
11/14 5596円 (+10円)
10日間の金相場平均価格:5,594円/g
【パラジウム相場】26日のNYパラジウム相場は、ドル安要因や株高などを背景に強気基調を維持し歴代最高値水準に浮上。中心限月の12月限は1トロイオンス1782.30ドル(+10.90ドル)と、月初来高値を上抜いて、史上最高値を記録した10月30日相場(1792.10ドル)以来およそ1ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、このところの急騰を受け利確目的の売りが先行した事から、時間外取引では安寄りした。しかし、米中貿易協議の過度な警戒感が緩和している事や、米国株が連日で史上最高値を更新するなど堅調となった事が追い風となり、パラジウムも買い戻しが台頭。相場はプラス圏に浮上し買い優勢に反転した。その後、発表された米国経済指標が低調な結果となったが、ドル安要因や他貴金属の上昇、テクニカルな買いが入り、結局一段高で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、強気な展開が継続したNY相場を映し上げ幅を拡大。買取では1gあたり6,897円(+44円)と、3営業日続伸し、8日相場以来およそ3週間ぶりの高値となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
11/27 6897円 (+44円)
11/26 6853円 (+99円)
11/25 6754円 (+66円)
11/22 6688円 (-17円)
11/21 6705円 (+28円)
11/20 6677円 (+82円)
11/19 6595円 (+50円)
11/18 6545円 (-77円)
11/15 6622円 (+88円)
11/14 6534円 (+16円)
10日間のパラジウム相場平均価格:6,687円/g
13:30現在の金相場は1トロイオンス1461.80ドル、パラジウムは1784.15ドル、為替は1$109円12銭前後の値動きで推移しております。