【金相場】週明け25日のNY金相場は、米中協議や香港情勢の改善期待で安全志向の買いが後退しマイナス圏へ。中心限月の12月限は1トロイオンス1456.90ドル(-6.70ドル)と、売り優勢で取引きを終了。香港で予定通り区議会議員選挙の投票が実施され、民主派が圧勝した事で情勢改善への期待感が高まったほか、オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は23日、米中両国が年内に貿易協議「第1段階」の最終合意に至る可能性は依然としてあるとの見解を表明。また、中国政府が24日、知的財産権の侵害に対する罰則を強化する方針を示したことで、米国側が望む構造問題の解決に向けた前進があったとの楽観ムードも広がった。さらに、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は25日、同国政府に近い専門家の話として、「第1段階」の合意署名は「非常に近い」と報道。最終合意の障害になっている制裁関税の撤回についても合意したと伝えた。これらが安全資産とされる金商品を圧迫し、相場は朝方にかけてジリ安で推移。午前中には、香港人権問題をめぐる米中の対立などを警戒して下げ幅を縮小する場面もあったものの、この日は売りが優勢の展開ろなった。
国内の金相場は、売り優勢となったNY相場を映して小幅安に。買取ベースでは1gあたり5,569円(-8円)と、横ばいながらマイナス圏で推移し3日続落しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
11/12 5569円 (-8円)
11/25 5577円 (-3円)
11/22 5580円 (-26円)
11/21 5606円 +1円)
11/20 5605円 (-5円)
11/19 5610円 (+4円)
11/18 5606円 (+9円)
11/15 5597円 (+1円)
11/14 5596円 (+10円)
11/13 5686円 (+2円)
10日間の金相場平均価格:5,593円/g
【パラジウム相場】週明け25日のNYパラジウム相場は、株高などリスク選好意欲の高まりから買いが膨らみ急伸。中心限月の12月限月は1トロイオンス1771.40ドル(+28.00ドル)と、7日相場以来およそ3週間ぶりの高値で取引きを終了。米中貿易協議の部分合意への期待感や、香港で予定通り区議会議員選挙の投票が実施され、民主派が圧勝したことを受けて、投資家のリスク選好意欲が改善。株高が進む中、パラジウムも買いが入り序盤より上昇した。また、米中貿易協議で焦点の知的財産権の保護で、中国が譲歩したと伝わった事から、米国株が買われると、パラジウムも上げ幅を拡大。テクニカルな買いも巻き込み相場は一時1785ドル超と、一段高となった。その後、ドル高や一部で利確売りが出た事で、やや上値を重くする場面もあったが、米国株が史上最高値を更新するなど投資家心理の改善から引き続き堅調地合いを維持し、そのまま高値圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、一段高となった週明けのNY相場を映して急伸。買取では1gあたり6,853円(+99円)と、6,800円台に浮上し、8日相場以来およそ3週間ぶりの高値となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
11/12 6853円 (+99円)
11/25 6754円 (+66円)
11/22 6688円 (-17円)
11/21 6705円 (+28円)
11/20 6677円 (+82円)
11/19 6595円 (+50円)
11/18 6545円 (-77円)
11/15 6622円 (+88円)
11/14 6534円 (+16円)
11/13 6518円 (+39円)
10日間のパラジウム相場平均価格:6,649円/g
12:20現在の金相場は1トロイオンス1456.95ドル、パラジウムは1779.25ドル、為替は1$109円01銭前後の値動きで推移しております。