【金相場】週末8日のNY金相場は、米中貿易協議の行方に不透明感が漂う中、ドル上昇に伴う割高感などに押されて小幅続落。中心限月の12月限は1トロイオンス1462.90ドル(-3.50ドル)と、マイナス圏で推移して取引きを終了。米国トランプ大統領はこの日午前、ホワイトハウスで記者団に対し、発動済みの対中追加関税の撤回には「合意していない」と発言。米中両国が「協議の進み具合に合わせ、追加関税を段階的に撤廃することに同意した」とする中国政府の見解を否定した。 トランプ氏はまた、中国側が取引を望んでいるとし、「第1段階」合意文書への署名を米国内で行う意向を改めて強調。これを受け、両国が12月にも首脳会談を開催し、署名にこぎつけられるとの期待が後退、安全資産とされる金は買われ午前にいったんプラス圏に浮上した。しかし、外国為替市場でドルがユーロに対して強含んだことが、ドル建てで取引される金商品に割高感を与え、相場は次第にマイナス圏に沈下した。
国内の金相場は、小幅安となった週末のNY相場を映して続落。買取ベースでは1gあたり5,603円(-23円)と、マイナス圏での値動きとなりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
11/11 5603円 (-23円)
11/08 5626円 (-64円)
11/07 5690円 (+10円)
11/06 5680円 (-61円)
11/05 5741円 (+21円)
11/01 5720円 (+24円)
10/31 5696円 (+27円)
10/30 5669円 (-24円)
10/29 5693円 (-30円)
10日間の金相場平均価格:5,684円/g
【パラジウム相場】週末8日のNYパラジウム相場は、このところの高値推移に対する利益確定売りや、米中貿易協議の先行き不安が意識され3営業日ぶりに反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1708.60ドル(-69.20ドル)と、3週間ぶりの安値に戻して取引きを終了。前2営業日では大幅上昇するなど最高値水準まで再浮上していた事から、この日は序盤より利益確定を目的とした売りが先行した。また、軟調な他貴金属の値動きや、ドル高などが重しとなったほか、トランプ米大統領が「米国は中国と関税撤回で合意していない」と述べたことから、米中通商協議への先行きに懐疑的な見方が広がった事も圧迫材料となり、軟調な展開となった。
国内のパラジウムは、利確売りに押されたNY相場を映して反落。買取では1gあたり6,738円(-176円)と、3営業日ぶりに値を下げ、高値圏から一服となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
11/11 6738円 (-176円)
11/08 6914円 (+66円)
11/07 6848円 (+44円)
11/06 6804円 (±0円)
11/05 6804円 (-5円)
11/01 6809円 (-138円)
10/31 6947円 (+121円)
10/30 6826円 (-77円)
10/29 6903円 (+138円)
10/28 6765円 (-17円)
10日間のパラジウム相場平均価格:6,836円/g
15:55現在の金相場は1トロイオンス1467.05ドル、パラジウムは1722.85ドル、為替は1$108円97銭前後の値動きで推移しております。