【金相場】31日のNY金相場は、米中通商合意に対する懐疑的な見方や、米国の利下げペースの拡大観測から買いが入り上伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1514.80ドル(+18.10ドル)と、中心終値では9月26日相場以来およそ1ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。米連邦準備制度理事会(FRB)は30日、政策金利の0.25%引き下げを決定。外国為替市場では、長期金利の低下を受けてドル安・ユーロ高が進行し、ドル建てで取引される金などの商品に割安感が広がった。金利低下は物価上昇を促すとの思惑も金買いを促し、一時1516.70ドルまで買いが広がった。また、米中貿易協議では、中国当局者らが米政府やトランプ大統領との間で、貿易に関する長期的な包括合意に達する可能性を疑問視していると報じた事で、先行きをめぐる不透明感がリスク回避目的の金買いを下支えした模様。
国内の金相場は、約1ヶ月ぶりの高値を付けたNY相場を映して上伸。買取ベースでは1gあたり5,720円(+24円)と続伸し、28日に記録した過去最高値水準に再浮上する展開となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
11/01 5720円 (+24円)
10/31 5696円 (+27円)
10/30 5669円 (-24円)
10/29 5693円 (-30円)
10/28 5723円 (+15円)
10/25 5708円 (+40円)
10/24 5668円 (+18円)
10/23 5650円 (-9円)
10/21 5659円 (-15円)
10/18 5674円 (+4円)
10日間の金相場平均価格:5,686円/g
【パラジウム相場】31日のNYパラジウム相場は、前日の急騰に対する利確売りに押され反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1755.60ドル(-36.50ドル)と、前日の上げ幅をほぼ値戻し、最高値記録が一服して取引きを終了。この日のパラジウムは、ハト派寄りなFOMC結果を受けドルが軟調となった事から、時間外取引きでは買いが膨らみ、急騰した前日相場を引き継いでスタート。その後、日中取引きに入ると、米中経済指標の弱さが意識され失速。米国株が軟調となったほか、米中通商協議への行方に懐疑的な見方が広がるなど投資家心理が後退する中、パラジウムも利確売りが出て上昇一服となった。
国内のパラジウムは、利確売りに押されたNY相場を映して反落。買取では1gあたり6,809円(-138円)と、前日記録した歴代高値から後退し、上値追い一服となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
11/01 6809円 (-138円)
10/31 6947円 (+121円)
10/30 6826円 (-77円)
10/29 6903円 (+138円)
10/28 6765円 (-17円)
10/25 6782円 (+116円)
10/24 6666円 (+11円)
10/23 6655円 (-44円)
10/21 6699円 (-22円)
10/18 6721円 (-50円)
10日間のパラジウム相場平均価格:6,777円/g
11:10現在の金相場は1トロイオンス1513.60ドル、パラジウムは1772.90ドル、為替は1$108円07銭前後の値動きで推移しております。