【金相場】30日のNY金相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を控えて持高調整買いが入り3営業日ぶりに反発。中心限月の12月限は1トロイオンス1496.70ドル(+6.00ドル)と、買い優勢で取引きを終了。FRBはこの日、連邦公開市場委員会(FOMC)の2日目の議論を開始。3会合連続となる利下げ決定がほぼ確実視される中、金利を生まない資産である金には買いが入りやすかった。ただ、会合終了後に公表されるFOMC声明やパウエルFRB議長の記者会見で、今後の政策運営方針について手掛かりを得たいとの思惑が強く、買い一巡後は様子見の展開となった。
その後引け後に公表されたFOMC声明では、市場の予想通り0.25%の追加利下げを決定。一方、政策運営の先行きについては「景気拡大の持続へ適切な行動をとる」との従来の文言を削除し、経済情勢を見極めた上で「適切な政策金利の道筋を評価する」と明記した。これを受けて、FRBが追加緩和に慎重な姿勢を強めたとの観測も広がり、金相場は清算値確定後に売り買いが交錯した。
国内の金相場は、買い優勢となったNY相場を映してプラスサイドに反転。買取ベースでは1gあたり5,696円(+27円)と、3営業日ぶりに反発して取引きを終了。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
10/31 5696円 (+27円)
10/30 5669円 (-24円)
10/29 5693円 (-30円)
10/28 5723円 (+15円)
10/25 5708円 (+40円)
10/24 5668円 (+18円)
10/23 5650円 (-9円)
10/21 5659円 (-15円)
10/18 5674円 (+4円)
10/17 5670円 (+24円)
10日間の金相場平均価格:5,681円/g
【パラジウム相場】30日のNYパラジウム相場は、米金融政策の決定を控えてポジション調整的な買いが入り急反発。中心限月の12月限は1トロイオンス1792.10ドル(+37.00ドル)と、28日に記録した歴代高値を大きく上抜き、史上最高値を再更新して取引きを終了。この日は米連邦公開市場委員会が(FOMC)の結果を前に、利下げ観測を見越した買いが優勢となり序盤より堅調に推移した。また、米中通商貿易への楽観的な見方が広がったほか、米国株価が堅調に推移した事も好感され、パラジウムも上げ幅を拡大。加えて、年末に向けた供給逼迫への先行き不安や、テクニカル要因からも買いが膨らみ相場は一時1800ドル圏内まで急騰するなど一代高値を記録した。
国内のパラジウムは、一代高値を更新するなど急騰したNY相場を映して上げ幅を拡大。買取では1gあたり6,947円(+121円)と、29日に記録した歴代高値を上抜いて、史上最高値を再更新しました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
10/31 6947円 (+121円)
10/30 6826円 (-77円)
10/29 6903円 (+138円)
10/28 6765円 (-17円)
10/25 6782円 (+116円)
10/24 6666円 (+11円)
10/23 6655円 (-44円)
10/21 6699円 (-22円)
10/18 6721円 (-50円)
10/17 6771円 (+143円
10日間のパラジウム相場平均価格:6,774円/g
11:00現在の金相場は1トロイオンス1502.10ドル、パラジウムは1792.15ドル、為替は1$108円66銭前後の値動きで推移しております。