【金相場】10日のNY金相場は、米中貿易協議の進展期待が高まる中、リスク回避姿勢が一服した事で売られ反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1500.90ドル(-11.90ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。米中両政府は10日、ワシントンで2カ月半ぶりとなる閣僚級の貿易協議を再開した。貿易戦争の長期化で両国の景気に陰りも見える中、関税合戦の悪化を回避できるかに注目が集まり、早朝までの金相場は前日清算値の水準で小動きとなっていた。ただ、米労働省が朝方発表した最新週の新規失業保険申請件数が、季節調整済みで前週比1万件減の21万件と、市場予想の21万9000件を下回ったことから安全資産とされる金の需要が後退。トランプ米大統領が中国の劉副首相と11日に会談するとツイッターに投稿したことで、株高など投資家のリスク選好意欲が旺盛となり、金は売りが優勢となった。
国内の金相場は、売り優勢となったNY相場を映して上値追いが一服。買取ベースでは1gあたり5,643円(-31円)と、3営業日ぶりに値を下げ、前日記録した歴代高値から後退しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
10/11 5643円 (-31円)
10/10 5674円 (+29円)
10/09 5645円 (+39円)
10/08 5606円 (-39円)
10/07 5645円 (-7円)
10/04 5652円 (+13円)
10/03 5639円 (+42円)
10/02 5597円 (+4円)
10/01 5593円 (+27円)
09/30 5566円 (-35円)
10日間の金相場平均価格:5,626円/g
【パラジウム相場】10日のNYパラジウム相場は、米中貿易協議への期待感や株高などが意識され急伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1675.90ドル(+21.20ドル)と、2日に付けた歴代高値を上抜いて、史上最高値を更新して取引きを終了。この日のパラジウムは、米中の通商協議に対する不透明感から、時間外取引きでは手仕舞い売りが出て小安く推移した。しかし、10日から行なわれる米中閣僚級協議で、何らかの進展があることが改めて期待されたことからリスクオフムードは反転。米国株など堅調に推移する中で、パラジウムも買いが活発となりプラス圏に浮上した。また、年末に向けて供給逼迫が意識された事や、テクニカルな買いも入り上げ幅を拡大したパラジウムは、この日も歴代高値を更新するなど価格水準を切り上げて引けた。
国内のパラジウムは、一代高値を更新するなど急騰したNY相場を映して5日上伸。買取では1gあたり6,430円(+110円)と、初の6,400円を突破し、史上最高値を更新しました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
10/11 6430円 (+110円)
10/10 6320円 (+17円)
10/09 6303円 (+33円)
10/08 6270円 (+33円)
10/07 6237円 (+16円)
10/04 6221円 (-137円)
10/03 6358円 (+88円)
10/02 6270円 (-99円
10/01 6369円 (+94円)
09/30 6275円 (+81円)
10日間のパラジウム相場平均価格:6,305円/g
14:25現在の金相場は1トロイオンス1498.35ドル、パラジウムは1680.10ドル、為替は1$107円99銭前後の値動きで推移しております。