【金相場】8日のNY金相場は、米中貿易摩擦激化への懸念が再燃する中、逃避目的から買われるも、利益確定の売りに押され小幅安に。中心限月の12月限は1トロイオンス1503.90ドル(-0.50ドル)と、ほぼ横ばいながら小幅に値を下げて取引きを終了。米商務省は7日、中国の少数民族ウイグル族らに対する弾圧の制裁として、監視カメラ大手の杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)や新疆ウイグル自治区当局など28団体・企業への輸出を原則禁止すると発表。米中閣僚級の貿易協議の再開を10日に控え、中国が米国の措置に対して反発する可能性があり、両国の交渉が難航するとの懸念が台頭した。このため市場のリスク投資意欲が後退し、米国株式が急落。安全な資金の逃避先として金に買いが入り、相場は朝方に一時1514.30ドルまで上昇した。ただ、買い一巡後は利益確定の売りに押され相場は次第に反転。外国為替市場では、ドルが対ユーロで反転上昇し、ドル建てで取引される金に割高感が生じたことも相場を下押しし、結局横ばい圏で取引きを終えた。
国内の金相場は、前日の下げ幅をそのまま戻して反発。買取ベースでは1gあたり5,645円(+39円)と、3営業日ぶりに反発しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
10/09 5645円 (+39円)
10/08 5606円 (-39円)
10/07 5645円 (-7円)
10/04 5652円 (+13円)
10/03 5639円 (+42円)
10/02 5597円 (+4円)
10/01 5593円 (+27円)
09/30 5566円 (-35円)
09/27 5601円 (±0円)
09/26 5601円 (-64円)
10日間の金相場平均価格:5,615円/g
【パラジウム相場】8日のNYパラジウム相場は、売り買いが交錯する中、押し目を買われ3日続伸。中心限月は1トロイオンス1650.70ドル(+4.40ドル)と、買い優勢で取引きを終了。米中貿易協議の進展が見込みにくいとの見方から、投資家のリスクオフの流れが台頭。米国株式市場では売りが進む中、パラジウムも序盤は売りが先行し軟調となった。しかし、売りが一巡すると安値拾いや、押し目買いが入り上昇。相場はジリジリと上げ幅を広げ、結局プラス圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、買い優勢となったNY相場を映して3日上伸。買取では1gあたり6,303円(+33円)と6,300円台に乗せ、最高値水準に再浮上しました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
10/09 6303円 (+33円)
10/08 6270円 (+33円)
10/07 6237円 (+16円)
10/04 6221円 (-137円)
10/03 6358円 (+88円)
10/02 6270円 (-99円
10/01 6369円 (+94円)
09/30 6275円 (+81円)
09/27 6194円 (+87円)
09/26 6107円 (-71円)
10日間のパラジウム相場平均価格:6,260円/g
12:30現在の金相場は1トロイオンス1508.35ドル、パラジウムは1649.55ドル、為替は1$107円17銭前後の値動きで推移しております。