【金相場】週末23日のNY金相場は、米中貿易摩擦の激化やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を背景に買い進められ急騰。中心限月の12月限は1トロイオンス1537.60ドル(+29.10ドル)と、中心終値では2013年4月相場以来およそ6年4ヵ月ぶりの高値で取り引きを終了。中国政府はこの日、米国による制裁関税「第4弾」に対する報復として、米製品750億ドル相当に5~10%の追加関税を課すと表明。これに対してトランプ米大統領はツイッターで「きょうの午後、中国の関税に対応するつもりだ」と書き込み、中国による対米報復関税への対抗措置を取ると警告した。これを受けて、米中貿易摩擦激化に対する懸念が再燃。安全資産としての金を買う動きに繋がった。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は23日、米カンザスシティー連銀主催の年次経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)の講演で、「景気拡大の持続へ適切に行動する」と述べ、追加利下げに踏み切る考えを示唆。ドル安が進んだことや、金利を生まない資産である金の買いを後押しし、価格水準を切り上げて取引きを終えた。
国内の金相場は、急騰した週末のNY相場を映して上昇。買取ベースでは1gあたり5,570円(+100円)と、歴代高値を記録した先週19日相場を抜いて、史上最高値を更新しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
08/26 5570円 (+100円)
08/23 5470円 (-32円)
08/22 5502円 (-2円)
08/21 5504円 (+26円)
08/20 5478円 (-32円)
08/19 5510円 (+41円)
08/09 5469円 (-18円)
08/08 5487円 (+87円)
08/07 5400円 (+48円)
08/06 5352円 (+74円)
10日間の金相場平均価格:5,474円/g
【パラジウム相場】週末23日のNYパラジウム相場は、米中貿易摩擦の激化や株価急落を受けて大幅反落。中心限月の9月限は1トロイオンス1454.30ドル(-30.90ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。中国政府は23日、「米国輸入品750億ドルに対して報復関税を発動する」と発表し、9月1日と12月15日の2回に分けて輸入関税の引き上げを実行する公表。これに対してトランプ米大統領はツイッターで「きょうの午後、中国の関税に対応するつもりだ」と書き込み、中国による対米報復関税への対抗措置を取ると警告した。これを受けて、米中貿易摩擦激化に対する懸念が再燃、株安が進み投資家心理が後退する中、パラジウムも売りが優勢となった。その後、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を受けドル安に振れたことから下支えられ、売り一巡後はやや買い戻される展開となった。
国内のパラジウムは、軟調となった週末のNY相場を映して反落。買取では1gあたり5,292円(-140円)と、大幅反落し、マイナス圏での値動きとなりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
08/26 5,292円 (-140円)
08/23 5,432円 (+54円)
08/22 5,378円 (-49円)
08/21 5,427円 (+16円)
08/20 5,411円 (+103円)
08/19 5,308円 (+129円)
08/09 5,179円 (+6円)
08/08 5,173円 (-65円)
08/07 5,238円 (+81円)
08/06 5,157円 (+27円)
10日間のパラジウム相場平均価格:5,283円/g
13:20現在の金相場は1トロイオンス1545.90ドル、パラジウムは1465.05ドル、為替は1$105円33銭前後の値動きで推移しております。