相場情報

2018年05月15日
国内金相場は小幅ながら値を下げ続落↓一方、パラジウムは唯一値を上げプラス圏で推移↑

【金相場】週明け14日のNY金相場は、米中通商協議に対する楽観的な見方を背景に、ドル高に転じたことに圧迫され小幅続落。中心限月の6月限は1トロイオンス1318.20ドル(-2.50ドル)と、小幅ながら売り優勢で取引きを終了。この日の金相場は、通常取引き開始前の時間外取引きではドル安を背景に買いが先行し小高く推移した。ただ、通常取引きが始まると、米国と中国による貿易摩擦解消に向けた協議進展への期待などが広がる中、投資家のリスク選好意欲が強まり米国株式相場が堅調に推移。これに対し、安全資産とされる金の需要は減退したほか、ドルの反発から相場を圧迫され売り優勢に反転した。ただ、その後はドル買いが一服した事や、この日は主要な米経済指標の発表がなく、動意にも薄かったため下値は限定的だった。

国内の金相場は、週明けのNY相場が小幅安に振れたことを映してマイナス圏で推移。買取ベースでは1gあたり4,963円(-5円)と、横ばい圏ながら小幅安となり続落しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

05/15   4963円 (-5円)

05/14   4968円 (-16円)

05/11   4984円 (+14円)

05/10   4940円 (+23円)

05/09   4947円 (+7円)

05/08   4940円 (-1円)

05/07   4941円 (±0円)

05/02   4941円 (-7円)

05/01   4948円 (-3円)

04/27   4951円 (-26円)

直近10日間の金相場平均価格:4,955円/g


【パラジウム相場】週明け14日のNYパラジウム相場は、投資家のリスク選好意欲が高まる中、株高が材料となったほか押し目を買われ反発。中心限月の6月限は1トロイオンス995.70ドル(+10.50ドル)と、プラス圏に転じ買い優勢で取引きを終了。この日のパラジウムは売りが優った前週末相場の反動から、序盤より買い戻しが入り堅調に推移した。また、米中通商協議に対する楽観的な見方を背景に、投資家心理が改善。外国為替市場ではドル買いが進むも、同時に原油相場や米国株が上昇するなど堅調となった事が材料となり、パラジウムも上げ幅を拡大した。その後、ドルの値動きを眺めて売り買いが交錯するも、引き続き堅調地合いを維持し、そのままプラス圏で取引きを終えた。
トランプ米大統領は米政府の制裁で苦境に立った中国の通信機器メーカー、中興通訊(ZTE)を巡り救済策を模索する意向を明らかにした。この動きは、中国との貿易摩擦の解消にトランプ大統領が前向きになっている可能性があることを示唆され、一部警戒していた投資家には楽観な見方が広がった。

国内のパラジウムは、買い優勢となった週明けのNY市場を映して堅調に推移。買取では1gあたり3,726円(+16円)と、貴金属では唯一プラス圏で推移し反発しました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

05/15   3726円 (+16円)

05/14   3710円 (-27円)

05/11   3737円 (+60円)

05/10   3677円 (+43円)

05/09   3634円 (+5円)

05/08   3629円 (-11円)

05/07   3640円 (+76円)

05/02   3564円 (-54円)

05/01   3618円 (-86円)

04/27   3704円 (+48円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,664円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。14:20現在の金相場は1トロイオンス1315.80ドル、パラジウムは990.75ドル、為替は1$109円90銭前後の値動きで推移しております。

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